真っ赤で整備の生き届いた車はホシイホシイ病の私には本当に目に毒なほどの輝きがありました。
この車について調べてみると、当初はオープンモデルのみだったらしく、エンジンは直列4気筒SOHC(1982cc 145馬力/6000rpm)を搭載、発表された最高速度は205km/hで国産初の200km/hオーバーの車だったそうです。運動性能の高さの証明として68年の日本グランプリGTクラスでフェアレディが1-2-3フィニッシュを飾り、まさに伝説の車です。のちに、ソフトトップを持たないハードトップモデルを追加されました(写真の車はこの当時の物ではないかと推測します)。
また、ほぼ同じ排気量を持つトヨタ2000GTの半値以下とはいえ、現在の感覚に換算すれば約700万円位になるのでは思います。(ちなみに今のフェアレディZロードスターは500万円位)。サイズは、全長3910mm×全幅1495mm×全高1300mmで、今のフィットやヴィッツ程度の長さに、軽自動車より約2cmほど幅が広いだけです。軽く小さい車に2000ccの排気量と、現代の車と比較してもかなり特殊だったと言えます。
この車のヒストリーと絶版車としてのプレミアム感、そしてデザインの完成度は、やはり私にとって、気になる逸品に違いありません。