気になる場所

初秋の旅その3~明治の森・黒磯 旧青木邸~

 リフレッシュの旅も残念ながら帰路につき、塩原温泉郷から東北自動車道黒磯板室ICに向かいました。しかし、一応は建築関係に携わる者として、途中で国指定重要文化財である明治時代の洋館で「明治の森公園・黒磯」内の青木邸を見学してきました。
 道の駅「明治の森公園・黒磯」は板室街道沿いにあり、木立の中にある道の駅という風情で、木立の中に駐車場があり、木立の中に車で乗り付けるといった感じの自然豊かな道の駅です。休憩所や物産館も森の中のチロリアン風平屋建てといったイメージでした。
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 そこから昼なお暗く陽光を遮る雑木林を歩いて行くと、その奥に、木々の濃緑や空の青さといった周囲の景観とコントラストの映えた外壁が白く明るい静かに佇むかわいらしい洋風建築があります。それが青木周蔵(あおきしゅうぞう 明治時代の旧ドイツ公使 子爵)が自分の経営する農場内に建築した洋風別荘です。この建物は明治21年に、ドイツで建築学を学んだ松ヶ崎萬長(まつがさきつむなが)の設計により軸組や小屋組にヨーロッパの木構造で建築され、洋風の窓やバルコニー、外壁のウロコ型スレートなど外観的に非常にバランスのとれた美しい西洋建築でした。館内は白の塗装で統一され、当時を偲ばせる家具や調度品、各部屋にある石造りの暖炉、階段吹き抜け、さりげなく施された華美でない建具装飾など当時のハイカラな生活とセンスの良さを見ることができました。
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 今回の1泊2日の旅は、奥日光や塩原、那須といった美しい大自然や爽やかで美味しい空気にかこまれ、のどかな景色に心から癒され、明治時代から文化人の別荘地や御用邸・保養所として愛された豊かな文化を感じることができた旅でした。
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by atelierKC | 2010-10-16 20:32 | 気になる場所

埼玉を愛する情熱の空間創造家がマチでみつけた気になるデザイン・モノ・お店を紹介します


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