あなたにとって「こだわり」とは何ですか?。
「こだわり」にこだわり、「こだわり」を大切にする。。。男性には特にその傾向が強いのではないでしょうか?
たとえば飲食店だったら、「自分だけしか知らない名店がある」、「自分の好みや嗜好をよく知っていって自分だけの一品を準備してくれる」、「自分を上客として非常良くもてなしてもらえる」といった、そんなコダワリのお店に出会えたらどんなにか嬉しい事でしょう。
こだわりには、1.製造・技術・信頼・アフターフォローに裏付けられたブランド、2.機能と性能、3.デザイン、そして、4.ストーリー性 が必要だと思います。
そんな自分が持っている逸品、「デザインや機能がすごく気に入っている」、「自分だけしか持っていない」、「今では手に入れられない」といった「幻の時計」をご紹介いたします。
それがこの写真、腕時計のSEIKOの4S12-0020(SCVF011)です。
1998年購入当時、機械式時計が復活ブームを始めたころ、GMT機能付きで機械式の時計が欲しくてたまらず、見つけたときに思わず衝動買いをしてしまったモノです。限定品といして木箱に入って売られていて所有欲をくすぐられたわけです。それが今では「幻の名機」となってしまいました。
1.ブランド
時計メーカーとして誰もが知っているセイコーです。
1881年創業し時計の製品企画・デザインからムーブメントまで一貫して製造する世界的にも数少ない精密機器メーカーで技術、伝統は世界の一流であり、その信頼性も抜群に価値のあるものだと思います。
2.機能と性能
次に二番目の要素である機能・性能についてです。
この機種型番の4Sは機械式ムーブメントの種類を、後ろの12はGMT機能付き、0020はモデルを表しています。
4Sムーブメントは、当時の高級時計にも使用されたハイビートの高性能で、直径40mm、厚さ13mm程度のケースの中に数百のパーツが精緻かつ正確に納められ、時を刻む精度も世界最高クラスです。
3.デザイン
ステンレスの無垢ケースと凹みのあるマッシブなブレスレットは力強さと如何にも限定品といった個性を感じます。その日の気分やTPOにあわせ写真のブレスレットの他に交換できるよう黒のラバー製ベルトも付属していました。(残念ながら現在は劣化してしまって処分してしまいました。今ではとても後悔しています。デザインの特殊性のため、市販されている一般滝バンドは使用できないのでオリジナルバンドを大切にしないとですね。)
黒ダイアルにシンプルな針、24時間ベゼル、そして24時間針の赤がアクセントとして効いてデザインバランスが非常に良いと思います。文字盤の6時位置にあるMMのマークは「メンズ(人間と男性)&メカニカル(機械式)」の頭文字Mからとの記事を読みました。
龍頭にはセイコーのSの文字が刻印されています。
ケースの裏側はソリッドケースのため蓋はありません。しかし、代わりにMMのマークやLIMITED EDITIONの文字が立体的に刻印されていてソリッド感を魅せています。
4.ストーリー
最後に希少性。限定品で、かつ、年代物であることから非常に珍しくオークションなどにもほとんど出てきません。
そしてストーリー。4Sムーブメントは、その性能の高さに加え、価格に対し製造コストがかかりすぎたため現在では製造されていなくまた品数も少ないといったこと等から中古アンティーク業界では販売当初の価格(定価が37,000円が3割引程度で購入したと記憶しています)の2倍以上で取引されるケースまであるそうです。
購入後20年が経過し少し時間が遅れるようになったのでメーカーにてオーバーホールをしていただきました。おかげで、現在は絶好調です(対応もとても良かったです。さすがセイコーですね)。
ちょっと自慢話になってしまいました。失礼いたしました。
by atelierKC
| 2018-04-10 11:59
| 気になるモノ